入居審査ではさまざまな点が判断材料となります。年収や勤務先、年齢などは証明書等で確認できるため、そこまで問題ではありません。しかし、”人柄”については、実際に接した不動産会社のスタッフの主観に頼ることになります。

さわやかで礼儀正しければ滞納しないのか?

「とっても礼儀正しいさわやかな方でしたから、きっと大丈夫ですよ」

入居希望者の人柄を聞いたときに、こうした答えが返ってきたからと言って安心はできません。礼儀正しくてさわやかなことと家賃を滞納しないこととは、本来イコールではつなげられないからです。

メラビアンの法則で考える第一印象

それでは、いかに人の主観がアテにならないかを考えてみましょう。

1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」。ここでは、話し手が聞き手に与える影響を「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つに分けて数値化しています。

  • 言語情報・・・7%
  • 聴覚情報・・・38%
  • 視覚情報・・・55%

このように、人が影響を受けるのは視覚と聴覚からがほとんどであり、言語情報はほんの一部です。入居審査では「話している内容」こそが評価されるべきですが、その点はあまり印象に残らないというのが実際なのです。

Google会長も否定した面接の価値

面談で得られる情報の価値が低いことは、ビジネスの世界でも常識になりつつあります。たとえばGoogle社では、それまで難解な質問を突然面接中に出し、その応答で頭の良さを判断しようとしていました。しかし、面接の得点と入社後の成果が必ずしも比例しないということが分かってから、この面接方法を廃止したそうです。

Googleだけでなく、現在はフリートーク面接の妥当性と精度の低さが明らかになってきています。採用の専門家ですら見抜けない”人柄”を、不動産会社のスタッフが見抜くのは、やはり困難と言えるでしょう。

本当の人柄を知るためにはより詳しい調査が必要

入居希望者の本当の人柄を把握するには、主観の混じらない客観的なデータを集めることが大切です。そこで活用したいのが入居審査サービスです。

事実を基にその人物の素行や人柄を確認できるため、入居後のトラブル防止に大きく貢献してくれます。専門業者であれば、非常に詳細な情報の収集も可能。入居審査の際には、ぜひ検討してみましょう。

まとめ

健全な賃貸経営において、入居審査は非常に重要です。ほかの属性に比べて軽視されがちな”人柄”ですが、あいまいな情報のみで判断するのは危険と言えるでしょう。不動産会社スタッフの声だけでなく、専門の調査会社なども使いながら適切な入居審査を行ってください。