(株)KADOKAWA

公開日:/最終更新日:
上場企業

「なろう系」依存の厳しい現実

コード

030

格付け

CC

本社所在地

東京都千代田区富士見2-13-3

業種

印刷出版業、サービス業

代表者

夏野 剛

決算期

令和8年3月期

従業員数

6,967名

売上高

282,908百万円

資本金

656億円

利益

1,278百万円

小説やライトノベルの出版、それを原作としたマンガのコミカライズ、そしてアニメ・ゲーム化へと続くメディアミックスは長らく低迷が続いた印刷出版業界を支えていた。特に日本最大級のWeb小説投稿サイト『小説家になろう』は、既存の小説執筆の垣根を崩し自由な創造性が期待されメディアミックスを加速した。実際、この「なろう系」はファンタジーや乙女ゲーム要素の“異世界転生・転移”、現代知識や魔法を駆使して困難に立ち向かう“チート・無双”、婚約破棄など困難な状況の女性が逆転劇を繰り広げる“悪女・令嬢・ざまぁ展開”、異世界でのんびりと日常を過ごす“スローライフ”など様々なジャンルを確立した。

しかし、この「なろう系」依存は供給過剰の様相を呈し、令和8年3月期に当社の業績を揺るがした。連結営業利益は前期比の約半分まで減少、中核の出版事業は10億円の営業赤字を計上した。メディアミックスの常套手段に依存したビジネスモデルが、大きな転換期を迎えた事を印象づけた。当社は令和7年11月に出版ステアリングコミッティを立ち上げ、意思決定を部門横断的に行える組織づくりを実施した。令和8年1月には出版事業の組織再編も実施、ジャンルの統廃合など整理で意思決定の迅速化を図った。・・・

業績推移

売上高

経常利益

当期純利益

R6/3

258,109

20,236

11,384

R7/3

277,915

17,742

7,392

R8/3

282,908

11,701

1,278

R9/3(予)

300,300

12,000

5,800

単位:百万円