日本精蠟（株）

当社の前身である旧日本精蝋㈱は当時、輸入に頼っていたパラフィンワックスを国産化し、外貨の節約および残渣油（重油）を海軍燃料廠に供給するため、昭和4年2月に「南満州鉄道㈱」（以下、満鉄）の100％出資による子会社として創業した。当時のワックス原料は、満鉄が撫順炭鉱で開発した油母頁岩（ゆもけつがん・オイルシェール）であり、当時の一大コンツェルンであった満鉄の繁栄を支えた。昭和20年終戦後、GHQの管理下に置かれ一度解散したが、管理が解かれた昭和26年に改めて設立した。タイヤなどの各種ゴム製品の老化防止に大きな成果を上げた石油ワックスは、自動車産業の隆盛に合わせ、業績は堅調に推移。昭和38年に株式上場を果たした。・・・